研究開発

光ファイバーを利用した光センサーの基礎開発

光ファイバー地震計のイメージ公開:2023年1月10日
※HAKUSAN LABO(公開:2012年)の内容をリライトしています。

あすの地震計測をめざして

光ファイバーを利用した光センサーの基礎開発を行っています。光の干渉を利用するセンサーとしては、最もシンプルな方式としてホモダイン干渉方式がありますが、長期間安定した出力を得ることが難しく、環境条件の厳しい、フィールド使用のセンサーには適しませんでした。近年光通信の高速、大容量化技術の発展はめざましく、それらの高性能化された光ファイバーや光学部品を利用することによって、今までは困難と考えられた干渉技術の実用化が現実的になってきました。私たちは独自技術によるホモダイン干渉方式を使った光センサーに取り組んでいます。

主な特長

  1. センサー部分に電源を必要としません。
  2. ホモダイン干渉方式の弱点であった光パワーの変動による影響を排除します。
  3. センサー信号の取り出しは、従来方式ではアナログ処理でしたが、全てデジタル処理により行います。
  4. センサー出力特性は、従来技術では、余弦曲線となりますが、その角度を出力することで、直線性が良くなります。
  5. 従来方式のセンサー動作範囲は、原理的に光波長の半分以下でしたが、この1000倍の動作範囲を持たせることができます。
  6. 主要な光センサー部品は、光通信用の部品が利用できることから、光通信技術の発展は、よりいっそうの高性能化につながります。

めざす地震計システムのイメージ

光センサーを使った地震計測システムのイメージを下の図に示します。一本の光ファイバーにより、遠隔地の地震計と結ばれます。

計測の流れのアニメーション 光センサー地震計測システムイメージ

めざす応用分野

基礎開発により、これらの特長を活かし応用分野へ、発展することが期待されます。

めざす応用分野のイメージ

製品化・実用化
  • 光センサ地震計測システム

    電子部品を使わない極限環境センシング位相シフト光干渉法による光センサ地震計測システム詳しく見る

お問い合わせ