計測機器

◆◆◆2013年05月販売を終了◆◆◆

地震・火山・振動計測デジタイザ(データ蓄積機能付)LS-7000

LS-7000

データロガーの機能も備えた小型・超低消費電力の計測器

データマークLS-7000は、地震観測を主な用途に開発された、地震・火山・振動計測用計測器です。センサからの入力電圧を指定されたサンプリングで測定し、GPSによる時刻校正機能により、測定データに正確なタイムスタンプを付加します。

特長

  • 圧倒的な超低消費電力

    パワーマネジメント機能により、動作状態に応じて65mA~120mAに最適化。GPS起動時も+50mAと低消費を実現。バッテリー駆動のロギングシステムにも活用できます。

  • GPSに同期する正確な時刻

    1個のGPS衛星を捕捉するだけで正確な時刻を生成。見通しの悪い山間部などでも正確な時刻同期を維持します。また、消費電力を抑える為、時刻校正の起動タイミングを時間間隔と温度変化により指定できます。

  • 異なるサンプリング周波数で測定可能

    3チャンネル毎に異なるサンプリングレートが設定可能です。これにより長周期、短周期データを1台で観測することが可能です。

  • 小型軽量

    機動観測を想定し、小型軽量に設計。設置スペースも取りません。

  • データロガー機能

    記録メディアにはリムーバブルなコンパクトフラッシュを採用しているので、データ回収が容易です。連続観測はもちろん、イベント発生時のみ記録するトリガ観測(STA/LTAトリガ、レベルトリガ)も可能です。

  • FTPプロトコルを用いたデータ回収

    ダイヤルアップ接続、またはイーサネット経由で、FTPプロトコルを利用した測定データのリモート回収が可能です。

  • テレメータ機能

    イーサネット(UDP/IP)、あるいはRS-232Cを使用して、リアルタイムのテレメータ動作が可能です。また、ロガー機能との併用も可能です。

  • フィルタ特性が選択可能

    初動読み取りに適した最小位相フィルタ、あるいは波形解析に適した直線位相フィルタが選択できます。また、フィルタ遅延は補正します。

主な仕様

項目 仕様
チャンネル数 6チャンネル差動入力
入力レンジ ±10V、±1Vチャンネル毎に切り替え可能
サンプリング 200Hz、100Hz、80Hz、20Hz、10Hz、2Hz3チャンネル毎に設定可能
分解能 24bit(⊿Σ型AD)
AD精度 200Hz、100Hz、80Hzサンプリングで17bit保証
20Hz、10Hz、2Hzで18bit保証
時刻校正 内蔵GPS受信モジュールによる時刻校正
1衛星だけの捕捉でUTCに同期するため、視界の開けていない場所での時刻校正が可能
⊿Σ形式モジュレータのオーバーサンプリングの原振とデシメーションフィルタのタイミングをGPS時刻に同期
時刻校正方法 指定時間或いは指定温度変化毎にGPS捕捉
記録メディア コンパクトフラッシュ(48MB~2GB)*1
フォーマット:FAT16、FAT32
ロガー機能 連続記録、トリガ記録(レベルトリガあるいはSTA/LTAトリガ)
テレメータ機能 UDP/IPパケットによるリアルタイムテレメータ機能
伝送される拡張WINフォーマット*2をWINフォーマットに変換すれば、受信・解析にオープンソースのWIN*3が利用可能
データフォーマット WINフォーマット(テレメータ動作時は、拡張WINフォーマット)
保守機能 設定状態、動作状態の通知機能
センサ入力モニタ、電源電圧モニタ、トリガモニタ
通信プロトコル TCP/UDP、telnet、ftp、ppp
通信インターフェース 10BASE-T、RS-232C(通信速度:4800、9600、19200、38400bps*4
消費電流 65mA~120mA、GPS起動時は+50mA
パワーマネジメント機能により設定、動作状態に応じて最適化
センサ電源出力 DC12V出力(500mAmax)
電源 DC12V 2系統同時入力可能
動作温度 -20~+50℃
保存温度 -30~+60℃
寸法・重量 155×187×56mm(突起部除く)、約960g(コンパクトフラッシュ含まず)

*1:記録メディアにマイクロドライブは使えません。コンパクトフラッシュには ATP社製の産業用コンパクトフラッシュ(型番:AF2GCFI-HSN001)、または SanDisk社の"SDCFB"、"SDCFH"シリーズを推奨します。
推奨メディア以外のものを使用した場合、仕様どおりの性能・機能が発揮されない可能性があり、動作保証は行えません。また推奨メディア以外で発生した不具合についても対処いたしかねます。あらかじめご了承ください。

*2:拡張WINフォーマットは、WINを元に開発された白山工業独自のデータフォーマットです。

*3:WINは東京大学地震研究所で開発されたリアルタイム多チャンネル計測システムです。

*4:通信速度は最大4%の誤差があります。接続される機器の仕様をご確認ください。

標準付属品

マグネット式GPSアンテナ(5mケーブル)、ACアダプタ(AC100V)、バッテリ接続ケーブル(2本)、センサ接続用端子台、端子台接続ケーブル、ファームウェアインストール用ケーブル(RS-232Cクロスケーブル)、イーサネットコネクタカバー、シリアルコネクタカバー(2個)、取扱説明書

システム構成例

ls7000_sys.gif
※図は概要を示すもので、多くの必要な機器が省略されて描かれています。

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