2012年02月17日
古いファームウェアバージョン1.50/1.52を使用したLS-8800において、
2012年2月9日から時刻校正障害が発生することが分かりました。
2.00以降のファームウェアでは障害は発生しません。
測定中のLS-8800で、時刻校正が失敗し続け、データの時刻誤差が大きくなります。
再起動すると初回時刻校正に失敗し、観測が開始されません。
2012年2月9日 9時ごろから発生します。(個体によります)
GPSからの配信データに2/9からうるう秒予告情報が入るようになりましたが、この予告情報を正しく処理できないためです。
うるう秒予告情報は"時刻&1PPS出力フラグ"電文の中にあり、ここには時刻情報が含まれています。
うるう秒予告情報の取得処理に失敗すると、時刻情報もあわせて破棄してしまうために、時刻取得もできなくなり、時刻校正処理に失敗してしまいます。
Ver.1.50 [リビジョン Firm:2397、FPGA:2323、I/O:2339]
Ver.1.52 [リビジョン Firm:2559、FPGA:2323、I/O:2552]
LS8800.CFGをテキストエディタで開き、最終行を確認してください。
(Firm Version),(I/O Version),(Fpga Version) の順に表示されます。
;FIRMWARE,2397,2339,2323,
最新ファームウェアバージョン2.10へバージョンアップをお願いします。
Ver.2.10 [リビジョン Firm:2926、FPGA:2716、I/O:2912]
下記の製品アップデートページよりダウンロードしてください。
→LS-8800 アップデートページ
1.2/9以前から測定中の場合、時刻校正ができないまま測定を続けます。
時刻校正は設定どおりのタイミングに実行されますが、毎回失敗します。
2.2/9以降に再起動や電源再投入を行うと、起動直後の初回時刻校正に失敗し、測定が開始されません。
しばらく電源を投入しなかった機体では、初回時刻校正に成功する場合がありますが、以降の時刻校正は毎回失敗します。
・本体のCLOCLCAL.LOGの例
ログ内容:時刻校正処理がタイムアウトを起こし失敗
・本体のEvent Logの例
ログ内容:時刻校正処理が停止し失敗
・SDカード内のログファイルCLOCKCAL.LOGには発生後に連続して下記のログが記録されます。(記録例)
ログ内容;2/9の時刻校正処理に失敗
failure,12/02/09 11:00:02,000000,12/02/09 11:00:02,0,28.8,ON,905,-329
・時刻校正に失敗し続けている間は、時刻誤差が累積し大きくなっていくことが考えられます。
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