わが家の地震健康診断 Qmagazine キューマガジン

2018.01 WINTER

本プロジェクトでは「Qmagazine」を年4回発行し、
観測した地震のレポートや防災情報を発信していきます。

地震観測レポート

最近発生した大きな地震と本プロジェクトで観測した地点数は下表の通りです。

地震発生時刻 震源 マグニチュード 深さ 最大震度 観測点数 カルテ
2018年1月6日 00:54 東京湾 4.7 71km 4 7地点 カルテを見る

観測された地震結果を
見てみよう!

詳しく見る

  1. 1.地震観測WEBサイト「Geonavi」にログインしてください。
  2. 2.メニューの「地震情報」→「緊急地震速報」をクリックし、緊急地震速報LISTを表示してください。
  3. 3.期間を絞り込み、該当する地震の「MAP」ボタンをクリックしてください。
  4. 4.右上の「波形」タブをクリックし、「EVENT LIST」から観測点を選択すると計測結果が表示されます。
  5. 5.「解析」ボタンをクリックすると、さらに詳しい解析結果が表示されます。

※Geonaviの操作方法については、こちらをご覧ください。

地球の地震特集

2017年に発生した日本と世界の主要な地震の傾向を分析してみました。

  • 日本で発生した
    地震を見る
  • 世界で発生した
    地震を見る
  • 国内で発生した震度5弱以上の地震を
    2016年と2017年で比較

    地震の発生回数

    震度5弱以上の地震は全国で8回発生しました。2016年の33回に比べると25回減少しています。2016年は熊本地震の前震、本震、余震と見られる震度5弱以上の地震が21回発生しています。比較的大きな地震は年間8回ですが、地球全域から見ると少ないとは言えない状況です。

    震度5弱以上の地震の発生回数と被害状況

    年 \ 震度 5弱 5強 6弱 6強 7
    2016年 17回 4回 8回 2回 2回 33回
    2017年 4回 4回 0回 0回 0回 8回
    増減 -13回 0回 -8回 -2回 -2回 -25回

    地震による被害状況

    気象庁の調査によると地震による負傷者は全国で5名とされています。6月25日の長野県南部の地震では王滝村、木曽町で震度5強を記録し、建物一部損壊27棟の被害をもたらせました。2016年は熊本地震で多くの犠牲者や建物被害が発生しましたので、地震による被害は前年に比べると大幅に減少しています。しかしながら毎年全国どこかで地震による被害が発生し続ける日常は我が国の宿命とも言えます。

    人身災害と建物被害の状況

    年 \ 震度 死者 負傷者 建物全壊 建物半壊 一部損壊
    2016年 255人 2,851人 8,693棟 34,933棟 177,465棟
    2017年 0人 5人 0棟 0棟 27棟
    増減 -255人 -2,846人 -8,693棟 -34,933棟 -177,438棟

    地域別の地震発生状況

    地域別の発生状況を円グラフに示しました。2016年は熊本地震の影響もあり九州での発生割合が多い年でした。2017年は北海道から九州まで日本列島各地で震度5以上を記録しています。

    2016年の主要地震 2017年の主要地震

    震度5弱以上の地震リスト >

    世界で発生した地震を見る

  • 海外で発生したマグニチュード7.0以上の地震を
    2016年と2017年で比較

    地震の発生回数

    地球全体で見ると2017年はM8以上1回、M7以上8回、M6以上113回の地震が発生しています。過去10年間での発生回数では一番少ない年でした。過去10年間平均では2~3日に一度は地球のどこかでM6.0以上の地震が発生していることになり、地球のプレートは脈々と動き続けていることがうかがえます。

    世界の地震発生履歴
    (過去10年マグニチュード6.0以上)*1

    年 \ マグニチュード M6.0~M6.9 M7.0~M7.9 M8.0~M9.9
    2007年 178回 14回 4回 196回
    2008年 168回 12回 0回 180回
    2009年 144回 16回 1回 161回
    2010年 151回 21回 1回 173回
    2011年 204回 19回 1回 224回
    2012年 129回 15回 2回 146回
    2013年 125回 17回 2回 144回
    2014年 140回 11回 1回 152回
    2015年 124回 18回 1回 143回
    2016年 128回 16回 0回 144回
    2017年 106回 6回 1回 113回

    地震による被害状況

    11月のイラン・イラク国境での地震、9月のメキシコでの2度の地震は記憶に新しいかと思われます。3回の地震で総数1,000名以上の方が犠牲になりました。2016年の数値も示しましたが毎年惨事が繰り返されています。

    大きな犠牲者(死者10名以上)を出した
    海外の地震(2016年~2017年)*2

    年月日 震源地 マグニチュード 死者
    2016年1月3日 インド M6.7 11人
    2016年2月6日 台湾 M6.4 117人
    2016年4月17日 エクアドル M7.7 676人
    2016年8月24日 イタリア M6.2 299人
    2017年9月8日 メキシコ M8.2 98人
    2016年9月10日 タンザニア M5.9 23人
    2017年9月20日 メキシコ M7.1 370人
    2017年11月13日 イラン/イラク国境 M7.2 630人
    2016年12月6日 インドネシア M6.5 104人

    地域別の地震発生状況

    地域別の発生状況を円グラフに示しました。2017年も2016年と同様に南太平洋、中米、アジア、南米、北太平洋のいわゆる「環太平洋ベルト地帯」での動きが活発であることが再確認できます。

    2016年の巨大地震 2017年の巨大地震

    M7.0以上の地震リスト >

    日本で発生した地震を見る

    出典:
    *1 USGS(United States Geological Survey)「Earthquake Lists, Maps, and Statistics」
    *2 ⽇本気象協会「過去の地震情報」